なんだかんだPLCで制御している機械のトラブルシュートするときは、PLCを直接見るのが一番早いと思っているサイト主。この記事では、トラブルだと言われてのこのこ現場に来た新米エンジニアでもなんとかググって切り抜けるための初歩をお伝えできればと思います。
こちらで紹介しているのはあくまで一例ですので、基本的にはマニュアルを読むことを推奨します。
ソフトの「ヘルプ(H)」からユーザーマニュアルが閲覧できます。
なおマニュアルの検索サイトはリンクを下に貼っておきます。
(注意:ダウンロードには登録が必要です)
https://www.fujielectric.co.jp/products/plc/manual/
初級マニュアルは
「MICREX-SX SX-Programmer Standard V3(Standardローダ) 入門編」です。
マニュアル種別「支援ツール」、シリーズ「MICREX-SX」で絞れます。
※ユーザーマニュアルではマニュアル番号FH597で<導入編>って書いてありますが、検索しても出てきません。マニュアル番号的に入門編のことだと思われます。(そしてこの番号で検索しても見つけられない)
メンテナンス用PCがあること前提で(接続できるPCが無いとどうしようもない)USBケーブルを使って接続を試みる
CPUモジュールに接続端子があります。(上図の青枠)上図の場合はmini-BタイプのUSBケーブルで接続できます。CPUモジュールの機種によってはBタイプだったりします。また、専用ローダで接続も可能です。(USB接続ができるようになった今使う機会無いと思うけどね・・・)
次はローダソフトを起動させましょう。下図のようなアイコンをダブルクリック!!
起動すれば下図のような画面がでてくるはず
上側にあるメニューバーから「オンライン」をクリックして、
「通信設定」をクリックして設定を確認する。
クリックすると下図のような画面が出てくるはず
赤枠のところが「USB」になってればOK。他は特に設定を触る必要がない。
もし「COM」とか表示されていて違うなら赤矢印の「設定」から「USB」に変えます。
ただここまで書いといてなんですが、これは初期設定ですので、現場でよく使われているPCで操作するときとかは、すでに通信設定は終わっていることが多いので特に気にしなくてもつながると思います。
ちなみに専用ローダなら「COM」でつながります。使っているUSBのポートを指定しなきゃならないからもうひと手間いることに注意!
上記の通信設定がうまくいっていれば上側のメニューバーの「オンライン」→「PLC操作」をクリックして出てくる画面で「PLC未接続」表示が無いはず(下左図)。
通信設定でミスっているかケーブルやUSB端子が死んでいると下右図のように未接続表示が出ます。
正常 PLCとPCの通信良好
つながっていない・・・
緑背景の「運転」表示が正常で、黄色背景の「軽故障」がギリセーフ運転できる、
赤色背景の「重故障」はモジュールや通信ケーブルが死んでる可能性があります。
ただ「軽故障」はシステムの組み方によっては異常でないこともあるので
「軽故障」=悪いとは一概に言えない。
お次は「PLC未接続」以外の表示ならPLCとPCは正常に通信できています。
「PLCから読み出し(M)」をクリックすれば下左図の画面が出てくるはず。
なにも触らず「読み出し(O)」をクリックすると、上図右の確認画面が出てくるので「はい(Y)」をクリックすれば、PLCからソフトの読み出しが始まります。
正常に読み出しが完了すれば下図が出てくるはず
「OK」をクリックで読み出し完了です。下図赤枠のように「プロジェクトビュー」と
「命令ジョグ」画面が出てきます。
「プロジェクトビュー」内の上図緑枠のプログラムの中から見たいプログラムを選んでクリックすれば「命令ジョグ」に該当ラダープログラムが表示されます。
プログラムを見るときに気を付けてほしいこととしては、「モニタ」状態になっていないと実際に動いているシーケンスを見ることができない点です。
モニタ状態 青枠がついている
モニタ状態でない 青枠がない
「モニタ」状態でないとPLCに入力されている信号など見れないので、オフラインでプログラムを眺めているのと同じです。
初期設定のままなら、読み出し完了と同時に「モニタ」状態になります。
ただ「モニタ」状態ではプログラムの修正ができなかったりするので、
留意してください。(設定で変えれます。初期設定では修正できません。)
ここまでできれば、あとはこのモータが動かないとか右に行かないとか不具合箇所を動かしているシーケンスを見て、どこで命令が止まっているか見ればよいです。
この辺は、先輩に電話して、あれ見ろここ見ろと指示を受けて赤くなっているorなっていないと答えていればトラブル原因が絞られていくはず。
ラダープログラムの見方は別記事でご紹介します。お疲れさまでした。
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